ドライバーショットのボールが上がらないと、気持ち良くありません。
何と言ってもゴルフの醍醐味はドライバーで飛ばすこと。
タイガー・ウッズや、往年のグレッグ・ノーマンのように、突き抜けるような高い弾道のドライバーショットが打てたなら、どれほど爽快なことでしょう。
現実には、そんなショットはアマチュアには打てません。
ボールがなかなか上がらないことに不満を持っているゴルファーは、その原因がどこにあるのかを探し出し、自分のショットを改善していくべきです。
ドライバーショットでボール上がらない原因をおさらいしてみましょう。
ドライバーのロフトが立ちすぎている
自分のスイング、ドライバーショットでのヘッドスピードとドライバーのロフトがミスマッチ。
ドライバーのロフトが立ちすぎていると、必然的にボールの打ち出し角度が低くなるので、ボールは高く上がりません。
ヘッドスピードのあるゴルファーであれば、それでもボールにパワーを加えられますが、ボールが上がらないと悩んでいるゴルファーのあなたは、その類には入らないでしょう。
ロフトの大きいドライバーを使おう
高弾道のドライバーショットを望んでいるなら、見栄は捨てなければなりません。
そうです。ロフトの大きいドライバーを使いましょう。
この方法がいちばん手っ取り早い対策です。
シャフトが硬すぎる
シャフトにも相性はありますが、一般アマチュアが、プロの飛ばし屋が使用するようなハードなシャフトをつかっていると、ボールを上げることは難しくなります。
シャフトが硬すぎると、しなりが少なく、インパクトゾーンでドライバーのロフトを増やす方向に作用しにくくなります。
ハードヒッター向けのシャフトは諦める
ゴルフが大好きで、遊びではなく、本気で取り組んでいるプレーヤーは、自分のことを「アスリートゴルファー」のカテゴリーに属していると思いたいはずです。
そのような人は、オーバーパワーなクラブセッティングをしてしまいがちです。
シャフトの硬さをひとつふたつ柔らか目にしてみると、意外にもイージーに高弾道の球筋を打てるかもしれません。
シャフトの調子が合わない。
あくまで一般論ですが、シャフトは先調子のほうが、しなりによってロフトがプラスに作用するので、ボールは高くなります。
先調子のシャフトを使ってみる
ハードヒッターを自負しているプレーヤーは、インパクトでヘッドがブレにくい手元調子のシャフトを使うのが一般的です。
もし、あなたがヘッドスピードもそれほど速いわけでなく、弾道も低いということであれば、先調子のシャフトを使用するという方法もあります。
すでに先調子のシャフトを使っているのなら、他にも対策はあります。
ドライバーの重心深度が前すぎる
数あるドライバーの中には、珍しく、重心深度がフェース面に近いことを売りにしている物があります。
重心深度が浅いクラブはボールが上がりません。
ドライバーよりシャフトが短くてロフトが多いドライビングアイアンが打てないのは重心深度がウッドより遥かに浅く、フェース面に近いのが原因です。
ドライバーで、重心深度の浅さを売りにするというのは、ボールが上がりにくいと言っているのに近い物があります。
重心が低くて深いドライバーを選ぼう
重心深度の浅いドライバーは、大げさに言えばロングアイアンみたいなものです。
重心深度の深いドライバーは、重心とフェース面までの距離の分だけインパクトでのタイムラグがあるので、ボールをすくい取りやすいのです。
そしてヘッドの重心が低いほど、ボールはスイートスポットよりやや上でヒットしやすくなります。
そうすると、ボールの打ち出し角度がやや高くなります。
スイートスポットより上でヒットすると、「ギヤ効果」によってスピン量が減ります。
打ち出し角度が低くてスピン量が少ないと問題がありますが、打ち出し角度が高くてスピン量が少ない場合は、俗にいう「フライヤー弾道」となり距離を稼ぐことができます。
スピン量が少ないのでランのあるショットになります。
アドレスでのボールの位置が中に入り過ぎている
プロの選手にはアドレスでずいぶんとボールを内側にして構えているプレーヤーもいます。
しかし、ボールが上がらないと苦悩しているアマチュアがこれをやると、ロフトを殺してインパクトを迎えることになるのでボール入り上がりません。
ボールを左足よりにティーアップしよう
ドライバーのロフトを殺さずにヒットするには、最低でもレベルブローに打つ必要があります。
全盛期のジャンボ尾崎選手は、高いティーアップを採用していましたが、本人に言わせれば、レベルブローが目的でした。
ボールが上がらないアマチュアゴルファーの場合は、そこから一歩踏み込んで、打ち出し角度を上げるために、「アッパーブロー」を取り入れる方法があります。
ティーアップして打つのですから当たり前ですが、クラブヘッドがスイングの最下点を過ぎて、ヘッドが上昇し始めたところでボールをヒットするようにします。
それをさらに強調します。
スイングプレーンから外れない範囲でボールを左に置きます。
ボールの置く位置を、左踵線上を一般的とするならば、それを、左足母指球筋の前方、もしくは左足親指の前方あたりまでは、スイングを変えずに弾道を変えられるボールの位置です。
ロフトの大きいドライバーを受け入れられない、自分はアスリートゴルファーだと言い切りたいゴルファーのかたは、ボールを左足爪先の前に置くことを取り入れましょう。
自分に合った方法をミックスする
ドライバーショットでボールが上がらない原因と、ボールを上げるための対策をまとめてみましたが、これらの方法をミックスして、自分がいちばん心地よいスイングができるようにすることが大切です。
ボールは低いままでいいと、考え方を変えてしまってもいい
あなたは、ドライバーショットの弾道が低いのが気に入らないかもしれませんが、低い球筋の名プレーヤーも沢山います。
なぜか、全英オープンでは健闘した友利 勝良プロはローボールヒッターでした。
そうです。低いボールは風の影響を受けにくいのです。
もし、それほどショットの方向性が悪くないなら、低弾道の持ち球を生かしてスコアをまとめていくという考え方もあります。
付け焼き刃のスイング修正が嫌だという場合は
素人の試行錯誤で、ああでも無いこうでも無いと、遠回りしている時間がないというゴルファーの方もいらっしゃるでしょう。
そんな忙しいゴルファーの方には、すでに実績が上がっているコーチの教えを受けるという方法もあります。
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