飛距離がでない原因を身長が低いことのせいにしていませんか?
それは、自分を慰めるための逃げ道を身長のせいにしているに過ぎません。
身長が低くても飛距離を出せる
ドライバーの飛距離と身長は関係あるかという問いには、プロの世界では、全く関係がないとは言えません。
身長の高い選手が肉体を鍛え、理にかなった効率の良いスイングを身につけたとするなら、確かに違いは出てくるでしょう。
しかし、それはプロの世界での話です。
背の低い飛ばし屋は世間にはたくさんいます。
身長が低いゴルファーがドライバーに限らず飛距離を出す方法をひとつづつあげていきましょう。
ドライバーのシャフトを長くする
ドライバーのシャフトを長くしていけば、スイングの回転半径もそのぶん長くなり、同じテンポで振り切れるなら飛距離は伸びていきます。
しかし、ボールからの距離が遠くなれば、ミート率が下がるので、それを補うかたちで、ヘッドも大型化しています。
1980年代、まだウッドはパーシモンの時代、ドライバーは、シャフトが42.5〜43.5インチでした。
小さな勝負師の杉原輝雄プロは、毎年少しずつドライバーのシャフトを伸ばし、45インチのドライバーを駆使して、飛ばし屋のゴルファーに対抗していました。
45インチのシャフトは、現在では長尺ではありませんが、パーシモンの小さなヘッド体積に45インチシャフトの組み合わせは、相当の長尺ドライバーでした。
杉原輝雄プロは、その長尺ドライバーと当時で始めたツーピースボールを使って、若手の飛ばし屋を、時にはオーバードライブするほど距離を出し、確実に勝利を重ねました。
ウェイトトレーニングで筋肉を付ける
体の小さな選手が、飛距離で負けないためには、筋肉を鍛えるという方法があります。
どちらかと言えば、小柄に属する倉本昌弘プロはデビュー当時、「ポパイ」と呼ばれ、筋力を鍛えることで飛ばし屋として名を馳せました。
あのグレッグ・ノーマンをアウトドライブすることもありました。
倉本昌弘プロは「エアーサロンパス」のテレビコマーシャルで、片腕で懸垂を軽々として見せました。
トレーニングをして、大きな選手に対抗していたのは、ビッグ3のひとり、ゲーリー・プレーヤー。
ゲーリー・プレーヤーの活躍した時代は、ゴルファーがトレーニングするのは一般的ではありませんでしたが、彼は体を鍛えることを怠らず、メジャーにも勝利していきました。
もし、あなたが今以上に飛距離が欲しいと思うなら、ジムに通って筋肉をつけてみるのも悪くはありません。
ボールを変えてみる
現在は様々なタイプのゴルファー向けにボールも開発されています。
あなたが、身長が低くてもヘッドスピードがある程度出せていれば問題ありませんが、ややヘッドスピードが遅いほうに属するならば、ディスタンス系のボールを使用して、距離を落とさない工夫をすることも選択肢の1つでしょう。
フック系、ドロー系を持ち球にする
道具の進化により、ボールのスピンを抑えることができるようになってきた現在のゴルフですが、変わらぬ法則はあります。
スライサーよりはフック系のボールのほうがトータル距離を稼ぐことができます。
アベレージゴルファーにとって、ドローボールで飛ばすことは憧れです。
クラブの進化によりボールを意図的に曲げる必要性は減っていますがドローボールを習得するためにスライサーのゴルファーは練習あるのみです。
ダウンスイングでタメをつくる
現在のゴルフギアは、ダウンスイングでタメを作らずシャローにクラブヘッドが降りてきてボールを運んでいく、片山晋呉プロのようなスイングでも、十分な飛距離を出すことができます。
そこが、現在の飛ばすためのスイングを曖昧にしているところがあります。
時代を少し巻き戻してみれば、小柄でも、ビッグドライブを売りにしていたプロがいます。
倉本昌弘プロ、伊沢利光プロ。
彼らは、ダウンスイングでタメをつくることによって、クラブヘッドを体の近くに引き寄せ、インパクト直前までの回転力を上げています。
フィギュアスケートの選手が、広げた手を縮めると急にスピンが早くなるのと同じ原理です。
「レイトヒット」と言われるスイングですが、プロの世界では未だに、特に飛ばし屋たちはこのスイングが主流です。
身長が低い選手が有利な点
ゴルフという競技で身長が低い選手は、不利なのでしょうか?
私はそうは思いません。
小柄な選手のメリットをあげてみましょう。
ボールに近い
実は、長身の選手と小柄な選手で、ボールからの距離はそれほど変わりません。
腕の長さの違いだけです。
とはいえ違いはあります。
スイングの回転半径が短くなってしまいますが、目とボールの距離が、長身の選手と比べれば確実に近い。
これは有利です。
よりボールをコントロールできるはずです。
特にパッティングを含む小技に於いては、小柄な選手のほうが丸山茂樹プロをはじめ、有利な気がしてなりません。
小柄な人から指導を受けてみる
小柄であることが、飛距離が足りないことの原因なのかどうかは、本人だけでは判断できないかもしてません。
身長が低くても活躍した選手から、スイングのエッセンスを学ぶのは、効率のいい方法です。
良いギアを揃えても、肝心のスイングがあなたの体形にマッチしていないと結果となって表れないでしょう。
小さな気づきで、劇的にゴルフが変わり、あなたがセカンドのオナーに。
ゴルフ仲間が驚くところが想像できますか?
臨場感を持ってイメージしてみましょう。